屋根の雪下ろし
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まるたんぼの水源の水量を確認する為、距離150メートル、高低差55メートルの所にあるポンプ小屋まで下りる。
夕立もまったく来ないし、近くの川の水も細くなっているし、水源は針の先ぐらいの水しか流れていないのではないかと心配していた。
ところが日照りとは関係ないかのように、オーバーフローした水が、パイプから勢いよく流れていた。
思わず顔を洗う。気持ちが良い。手が冷たくなるくらいの水温だ。
コップ2杯の水を立て続けに飲む。美味い。
地表に流れる前にポンプアップしている為、外気温とは無関係で夏の一番暑い時期で12度、厳冬期で6度である。
これだけ雨が降らなくても、水をじわじわ排出する森の力は凄い。
この水を守る為、山の手入れは必要不可決だ。
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「暑さ寒さも彼岸まで」と言うが、朝はいまだに冷え込みが厳しい。
目が覚めたら薄っすら雪化粧していた。
この冬も、薪ストーブが大活躍した。
部屋が冷え切った状態からでは温まるのに時間がかかるが、一度温まると火が消えても室温が急には冷えない。
石油ストーブと違って温度が必要以上に高くなっても、その熱は柔らかく気持ち良い。
揺らぐ炎を見ていると、何故か心が豊かになる。
今の時代薪ストーブが一番贅沢な暖房だ。
しかも自然にも優しい。
木を伐採してそれをストーブの中に入る長さに玉切り、さらに斧で細かく薪割する。
よく燃える様にするには薪を乾燥しなければならない。
煙突掃除も必要だ。
とても体力がいるし手間もかかる。
壁が丸太でできている為か、夜、寝入る前に太い薪をいれておけば、朝、外気温がマイナス10度でも室内はプラスの10度もある。
木の断熱効果もすばらしい。
多分コンクリートの家ではこうはならない。
今年もまた梅雨近くまで薪ストーブのお世話になるだろう。
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1989,7
まるたんぼ完成!週末を利用しながらの作業、3年もかかった。
丸太の重さと闘いながらの積み上げ作業、また皮むきの大変さを身をもって体験した。
と同時に、物を作るという楽しさ、木の性質の優れている点をあらためて発見した。
皮を剥いているとき、皮と一緒に水が飛び散る。水を吸い上げる春ほどではないものの、真冬に伐採したにもかかわらず十分に水を蓄えていた。
また、真夏の暑い日にまだ屋根が出来ていないのに丸太の壁に囲まれると、その中はひんやりするのだ。
木の断熱効果もすばらしい。
積み上げられた丸太の年輪を数えたら120年もの歳を刻んでいた。これから先、最低120年はまるたんぼの壁で活躍して欲しい。
これらの大先輩の丸太にも感謝したい。
ほとんどの動物は、自分で場所を探し住む家を作る。
私も原点に返って考え、建坪6坪のちっぽけな家ではあるが、、素人なりに完成した。
お世話になった多くの方々に感謝したい。
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1989,2
小屋の内装もほぼ出来上がり、ベランダの製作に取り掛かった。寒さを増す中、床には腐りに強い栗の木の板を張る。
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1988,6,21
2階の窓が全て入り穴がふさがる。ベランダの手すりも付ける。ここは中央アルプスが目の前に広がる特等席だ。
妻が窓に合わせて早々とカーテンを作り始めた。
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1988,3
雪が降る前に何とか屋根が出来る。もうシート掛けから開放されるかと思うとほっとする。
これからは屋根の下での作業だ。雪が降ろうと雨が降ろうとぼちぼちやればいいのだ。
まず風が入らないように窓やドアからやることにした。
出来るだけ安く仕上げる為、中古のちょっと大きめな窓やドアを知人から譲り受け試行錯誤で縮める。規格以外の窓は自分で窓枠を作りガラスを入れる。将来電気がくることも想定しすべて自分で屋内配線をする。
丸太同士の合わせ目の面白さなどを隠さないように配線も外から見えないように中を通す。
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1987,12,01
在来工法は柱を立てた後、比較的早くに屋根も出来るが、ハンドメードのログハウスではそうはいかない。
壁を積んでしまわないことには屋根が作れないのだ。
ホームセンターに行き、自分で作れそうな屋根材があるかどうか聞いてみた。
「器用な人だったらシングルという屋根材だったら出来るかな」と言われ、早速トラックで運んで頂いた。
気になる雪の方、アルプスを見るともう手が届きそうな所まで降りている。
野地板とルーフィングを張りその上からシングルを張った。
屋根に勾配があるためロープで身体を確保しながらの作業になる。
案の定、全部が張り終わるごろ雪がちらついて来た。
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1987,11,22
屋根の骨組みが出来たらようやく家らしくなってきた。
今までこれといった正確な図面は無く、その場その場で考える。週末しか出来ないので思考の時間は十分あるのだ。
また早朝から日没まで動き回っても、途中何回かは疲れて、その場で座り込み考えたりもする。
屋根の斜面に付ける窓は2箇所にするか3箇所にするか迷う。結局でこぼこが出来ることにより、屋根を張る最後までそこに時間がかかり雪が降るまでにまにあいそうも無いので二箇所にする。
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1987,10,24
ここは標高950mの山の中で雪は多い年で1mぐらい。
雪の重さにも耐えられる様に、購入したログの中でも比較的太いものを選びトラスを組む。
その分、棟木を持ち上げる時は1人だった為、大変苦労する。
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1987,9,7
1階の最上段のログを積み終え、天井を兼ねた2階の床の勘考だ。
ここまで来ると壁も高くなり、ログを上に乗せるのには力が要る。
腰を入れてログの片方を少し乗せてから全体を徐々に差し込む。
ログの重さも当初に比べると少しづつ軽くなり、夏を過ぎた頃からは急に軽くなった様な気がする。
ログの水分が抜け乾燥したのだ。初めの頃の4メートルのログよりも、同じ太さの6メートルの方が軽くなった。
林道こそ下にあるものの、距離も高低差もある為、全てが力仕事になる。
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1987,8
壁ログを積み上げる作業では、スクライビングとチェーンソーワークが主体となる。高所作業ではキックバックに注意を払い、チェーンソーを使う。
最上段のログまでもう少し。
がんばろう。
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1987,7
壁ログを積み上げる作業では、スクライバー(水平器のついたコンパスのような物)を用いて、下のログの表面の形(凸凹)を上にくるログの下の面に正確に写し取る。
丸太と丸太の隙間を開けないためにも、いちばん緊張する作業だ。
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1987,6
6月にもなると、梅雨空の日が多く、たまの休みの日が雨だとログ積みができない。シートで屋根を作りその下でひたすら皮を剥く。1日中剥いても10本が限界だ。雪が来る前に屋根が出来ればと思っているが・・・。
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1987,5
今年のゴールデンウィークは何処へもいけない。ひたすら皮を剥いては積み、単純作業が続く。そんな中、職場の仲間や、友達、近所の方々、何処で聞きつけてきたか手袋持参で入れ替わり立ち代り応援に来てくれた。有りがたい事だ。もう4段も積んだ。
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1987.4.30
床の骨組を入れる。ログは皮むきした順に重ねてゆく。積むごとにスクライバーの扱い方にも慣れ、チェーンソーでのカットもスムーズに進み始める。壁が高くなっていくので面白い。でも皮を剥きながらだと一生懸命働いても1日せいぜい4本ぐらいしか積めない。
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1987,4
早速、丸太の皮むき。丸太は冬の水の下がっている時季の伐採の為、皮が素直に剥けない。1本1本剥くのに思ったより時間がかかる。見た目以上の重労働だ。
そんな中、待ちに待った1段目を積んでみた。
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1987.03.30
大型トラック2杯(16㎥、172本)の丸太の山。これを見て、素人が隙間無く作れるのだろうかという不安と、期待が複雑に入り混じる。よーし頑張るぞ!。
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1986.12
林業業者に丸太をを注文(10月6日)する。間伐材(さわら)は普通、長さ4メートルに玉切りされてしまうため、必要な長さ、太さ(末口13~16cm)を指定し注文する。手元に届くまで時間がかかるので、その間、細い丸太で発電機用の小屋を製作してみた。わずか1m四角の小屋でも作るのに根気がいる。
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1986.06.15
まず、山の斜面の木を伐採し、そこへ行くまでの歩道を作る。
十分な穴を掘り、セメントで基礎を固める。
仕事柄、週末にしか作業が出来ないため、これから先、何ヶ月かかるか全く分からない。
早朝から暗くなるまで働く。
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工房まるたんぼ
1988年、信州の山の中に、小さな丸太小屋を作りました。その名は「工房まるたんぼ」。
そこでは四季の変化を肌で感じながら、自然の力も借りて青春を楽しんでいる。
丸太小屋が出来ていく様子を、過去の写真から振り返ってみた。
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